むし歯や歯周病になって治療をする前に、これらの病気にならないように予防する治療を行います。積極的に正しいお手入れ習慣を身につけて健康的な笑顔を一生維持しましょう。なくなってしまった歯や歯肉(歯茎)は元には戻りません。
1.きちんとした知識が健康な歯を守ります。
初期の段階は違和感や痛みも少ないもの。だからこそ痛みが出てからの対処療法ではなくむし歯や歯周病になる前に予防をすることがとても大切です。健康な歯こそ、どんな高価なかぶせ物やインプラントより一生涯健康に過ごすことができます。
歯を失ってから相当の時間と費用をかけて噛みあわせを回復することになる前に、まずは正しい知識をもち予防を徹底して歯を守りましょう。
ハイズ歯科では歯周治療や予防処置を得意とした歯科衛生士が、治療前後の経過観察をするだけでなく、歯石除去や歯のクリーニング、ブラッシング指導やお口の健康アドバイスを行い、患者様のお口のメインテナンスに努めます。
2.むし歯予防
むし歯になるメカニズムをご存じでしょうか? むし歯になる原因とは「むし歯菌」「歯の質」「糖質」の3つ因子に、「時間経過」と「唾液」の要因が加わる事で進行します。
例えば食べたりジュースを飲んだりすることで砂糖を接種すると、むし歯菌(ミュータンス菌)が酸をつくり歯の表面を溶かします。次にネバネバした物質をつくりブラッシングでも取りにくいプラークが生まれます。
このようなお口の中でどのようなことが起きているのか?私たちはそのメカニズムを知ることが予防の第一歩と考え、患者様には丁寧な説明を基本とし、お子様にはプラークを除去、フッ素塗布やシーラントを行っています。
おうちでできる予防のポイント!
●Point1 代替甘味料(キシリトールなど)を使うなど、砂糖の摂取量を減らす。
日頃飲んでいる飲み物に砂糖がどれだけ入っているか?知ることも大切!
歯にくっつきやすい性状のものの接種を減らすのも効果があります。
●Point2 なるべく高濃度のフッ素(歯磨き粉)などを使用する。
フッ素は歯質を強くするほか、エナメル質の表面だけが解けた初期のむし歯の再石灰化を促進。
またむし歯菌の活動を弱め酸をつくることを防ぐ効果があります。
3.歯周病予防

出典:(株)コムネット
口臭や歯ぐきからの出血のほとんどは、歯周病が原因です。
歯周病は進行していても症状がでにくくわかりにくい感染症の一つ。プラークという歯の表面に付着する無色の膜(バイオフィルム)が歯と歯肉の溝に溜まって炎症を起こし、歯を支える顎の骨を溶かしてしまい、放っておくと歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。 早期に発見・予防する事がとても重要です。歯科医と患者様自身の共同作業です。日々のブラッシングやフロスや歯間ブラシの使用、それでも取りきれない汚れは医院でプロによるクリーニングとメインテナンスで治すことができます。
4.小児歯科予防・こども矯正は予防治療のひとつ
いくら丁寧にブラッシングをしても、歯の咬み合わせや歯並びが悪いとむし歯になりやすいもの。
小児歯科予防では、むし歯治療とブラッシングの指導(上手なブラッシングやデンタルフロスの使い方)だけでなく高濃度フッ素やシーラント処置、プロによるPMTCも行っています。
また、いつまでも健康なお口の状態を保つ為に、永久歯を正常な位置に生やし、咬み合わせを良くするこども矯正治療も積極的に行います。
お子様の歯が生えたら、歯医者さんに慣れる練習としてぜひ歯科医院で定期的チェックもおススメします。
5.食育(しょくいく)
我々は、心身の健康を維持・向上するために、口から食べ物をとっています。単に栄養摂取するだけではなく“美味しく味わって食べる”ことがこころの成長にとても重要です。そのためには歯・口が健康であることが必要です。“食育”の目的である゛生涯を通じて美味しく食べる“ことは、私たちの目的とも一致しております。
“食育”における目標である生涯美味しく楽しく食べるためにも、歯と口は欠くことができない重要な役割を担っています。小児期によく噛んで食べるために必要な口腔の環境づくりを歯科医と保護者のみなさまでサポートしていきましょう。